SketchUpを操作していて、思ったようにマテリアルが適用されなかったことはありませんか?ツリー構造とマテリアルの関係を確認してみましょう。
ツリー構造とは
アウトライン表示でグループの中にグループ、という入れ子構造を一般的なCG用語としてツリー構造と呼びます(アウトライン表示パネルがない場合は、画面上部のツールバー > ウインドウ > デフォルトのトレイ > アウトライン表示 をチェックしてください)。下図の例では、box_allグループの中にbox1グループ、box2グループ、box3グループがあるツリー構造になっています。このとき、box_allを親、それに対してbox1,2,3を子と呼びます。
オブジェクトの親子関係とマテリアルの優先順位
選択したオブジェクトの現在のマテリアルは、エンティティ情報パネルで参照することができます。 box1、box2、box3に赤いマテリアルをアサインしてみます。全て赤くなりましたね。
次に、box_allに青のマテリアルをアサインします。色は変わりませんね??
box2のマテリアルを外してみます。親(box_all)のマテリアルを引き継ぎ、box2だけが青くなりました。
次に、box3グループの中に入って面を1つだけ選び、緑のマテリアルをアサインすると、その面だけが緑色になりました。(この時エンティティ情報パネルにマテリアルが2つ出てくるのは、面には表と裏があるためです。上のマテリアル(表)だけを変更すればOKです。)
この実験でわかるのは、SketchUpでは親より子のマテリアルが優先されるということです。マテリアルがうまく変更できないな?と思うことがあったら、それより下の階層(子)のマテリアルが設定されているからかもしれません。
以上.
↓SketchUpの概要把握におススメの本