Lumen検証記事の続き。今回は検証①とは別の外観シーン(①よりもオブジェクト数少なめ)で検証を行います。
前回記事:【Twinmotion】Lumenと仲良くなりたい②
※ 本記事で使用しているTwinmotionのバージョンは 2023.2 です。
インポート時の再構成モードによる「メッシュの競合」の違い
[Visualize mesh conflicts (メッシュの競合の視覚化)] の比較です。(スライダーをドラッグして比較することができます。スマホよりもPCからの方が見やすいと思います)
レンダリング結果
標準モードとLumenモードの比較。やはり影の落ち方はLumenの方がきれいなのですが、ガラスの上にルーバーが付いている表現はLumenだとやや変になってしまいました。細かいルーバーのすぐ背後に高反射のガラスがあるという複雑な状況は、あまりLumenが得意としないケースなのかもしれません。
パストレーサーモードとLumenモードの比較。
レンダリング時間の比較
Lumen、パストレーサーのレンダリング時間が近い結果となりました。検証①の結果と合わせて考えると、Lumenのレンダリング時間はオブジェクト数の多さに大きく影響され、場合によってはパストレーサーよりも時間がかかることがあり得ると推測されます。(あくまで推測です。もし違っていたらXなどでご指摘ください。)
v2023.2 静止画(4K)書き出し時間 | 標準レンダリング [Collapse by material] | 標準レンダリング [Keep hierarchy] | Lumen [Keep hierarchy] | パストレーサー [Collapse by material] | パストレーサー [Keep hierarchy] |
外観シーン | 00’21” | 00’21” | 07’30” | 08’39” | 08’33” |
検証に関する補足 ■ パフォーマンスの比較について、手元のストップウォッチで測っているので多少の誤差を含みます。 ■ 各レンダリングモードで、見栄えを揃えるために露出など多少の設定を変更しています。 ■ パストレーサーの品質はhighとしています。 ■ テスト機のスペック・・・OS: Windows10 / CPU: Intel Core i7-10870H 2.20GHz / メモリ: 32GB / グラフィック: GeForce RTX 3060 Laptop
まとめ
Lumenで(オブジェクト数少なめの)外観シーンをレンダリングしてみた感想です。
- Lumenは通常レンダリングに比べて影の表現などがきれいだが、たまに表示が不自然になってしまうようなケースもある。
- オブジェクト数の少ないシーンではLumenのレンダリングはパストレーサーに比べて圧倒的に早いが、オブジェクト数が多くなるにつれてLumenのレンダリング時間の方が長くなっていくと推測される。
次回最後の検証です。別PC(より高スペックなグラフィックボード)でのレンダリング時間の調査と、Lumenに関するパラメーターの検証を行いたいと思います。
Next:【Twinmotion】Lumenと仲良くなりたい④:まとめ
以上.