【SketchUp】2024使ってみた

SketchUp

2024年4月4日、SketchUp Pro 2024 がリリースされました!

私はこれまでずっとSketchUp Pro 2021 を使い続けてきたのですが、久しぶりにバージョンを上げたいと思える良アップデートだと感じました。実際に触ってみて、特に良いと感じた部分を3つ紹介します。

※ 本記事で使用しているSketchUp Proのバージョンは 2021, 2024 です

1. 操作がより軽快に

新しいグラフィック エンジン – SketchUp グラフィック エンジンがアップグレードされました!この新しいグラフィックス エンジンは、新しいハードウェアおよびソフトウェア技術を活用して、ファイル ナビゲーションと応答性を大幅に向上させました。

SketchUp 2024.0 リリースノート

グラフィック機能の向上により、操作がより軽快になっています。地味ですが、こういう基本性能の向上が一番嬉しい所です。

私の手元で試したところ、v2021でほとんど操作ができないくらい激重だったSkpファイルでもv2024ではそれなりに操作ができるようになっていました。

下のYouTube動画は私が作ったシーンを操作比較した例ですが、描画のタイムラグが改善されていたり、グループ階層を潜っていったときのカクつきなどが軽減されているように感じられます。ぜひご自身のシーンで試してみてください。

2. 透明画像の描画順序の問題が改善

透明部分の描画順序がおかしくなる問題が改善されています。例えば以下のシーン、ガラスの手前にグラデーションフィルムのPNGテクスチャを貼り付けた板を配置しているのですが、v2021ではフィルムの透明な部分の裏側のガラスの色が消えてしまっているのに対し、v2024では正しく描画されています。

私はいつもパースとして仕上げるときはTwinmotionでレンダリングしていますが、検討時にはSketchUpの画面をそのまま見せたりすることも結構あるので、この改善もかなり嬉しいです。

3. アンビエントオクルージョンの追加

アンビエントオクルージョン(Ambient Occlusion)
3DCGにおいて、穴や隙間などの狭い場所に陰影を乗せる機能。自然界にはライトが当たっていない部分でも拡散や反射などによって環境光と呼ばれる光が存在するが、面同士が近い場合などは環境光が届きにくいためぼんやりと陰影が発生する。アンビエントオクルージョンはこれを擬似的に表現して画面全体のリアリティを増すことができる。

ゲームメーカーズ用語集

アンビエントオクルージョンは、コーナーの入隅や溝など、狭い部分を暗く表現することで疑似的にリアルに近い表現を行う手法です。これをうまく組み合わせれば、Twinmotionなどのレンダラーを使わなくてもある程度雰囲気のある陰影表現を行うことができます。

アンビエントオクルージョンはスタイル設定の中にあり、チェックボックスでON/OFFおよび陰影の濃さ(強度)などを変更することができます。

ただし、他の3DCGソフトでアンビエントオクルージョンがどういうものか分かっている方にとっては、この新機能はあまりきれいではないと感じるかもしれません。あまり濃くかけすぎず、うっすらとかけるときれいに見えやすいかと思います。

Twinmotion関連対応

2024年4月にリリースされたTwinmotion 2023.2.4は基本無料(年間総収益が 100 万ドルを超える企業以外)となっており、datasmithエクスポータープラグインもSketchUp 2024に対応済みとなっています。これからSketchUpとTwinmotionを触り始める人は、これらのバージョンからスタートすることが可能です。

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まとめ

SketchUp Pro 2024は、アンビエントオクルージョンなどの新機能の追加もありつつ、何といっても動作が軽くなる、基本性能の向上が非常に良いアップデートだと思いました。(もちろん、紹介した以外にも新機能がたくさんあります。詳細は公式リリースノートへ!)

おそらくSketchUpユーザーはプラグインの移行が面倒でなかなか新しいバージョンにしない方も多いと思うのですが、ずっと過去バージョンを使い続けている方もv2024に上げるのを検討する価値はあると思います!

以上.

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