2022年5月3日、Twinmotion2022.2 Preview1がリリースされました!
この公式YouTube動画(英語)でいくつか新機能が紹介されていますが、変わったのはこれだけではなく、バグ修正など多くの改善が行われています。
本記事では、リリースノートの中から、私が個人的に気になった改善点をピックアップして紹介します。
①テクスチャの圧縮
まずはこれです。
Twinmotion内部のテクスチャ圧縮アルゴリズムがテクスチャにも適用され、メモリ使用量が削減されます。視覚的な品質にほとんど影響を与えることなく、約75%のテクスチャメモリ削減が期待できます。
リリースノートより抜粋
えっ?サラッとすごいこと言ってませんか??
けれど、テクスチャメモリ削減されると結局何が嬉しいのでしょうか。試しにかなり重めのシーンを開き、STATISTICSに表示される値を比較検証してみました。
テクスチャメモリ使用量 | ファイル読み込み時間 | 操作画面の描画速度 | 静止画エクスポートにかかった時間 | |
Twinmotion2022.1.2 | 8.0GB | 3分12秒 | 6FPS | 4分01秒 |
Twinmotion2022.2 Preview1 | 2.5GB | 5分12秒 | 9FPS | 2分22秒 |
確かに、テクスチャメモリ使用量は劇的に小さくなっています(8.0GB→2.5GB)。しかし、ファイル読み込み時間は遅くなっています。テクスチャ圧縮のための処理が走っているためかもしれません。また、FPSの値はやや改善している気もしますが、変動しやすい値なのでこの結果だけでは判断できません。
注目すべきはレンダリング時間で、静止画のエクスポートにおいて明らかな高速化が確認されました。テクスチャ圧縮の結果だという確証はありませんが、とにかく速くなるのはありがたいです!
②テクスチャの不透明度に関する修正
修正されたバグ: TM-6759 – テクスチャの不透明度が壊れている
リリースノートより抜粋
これは結構気になっていたことなので改善されて嬉しいです。詳細は過去記事参照。
過去記事:【Twinmotion】アルファ付きテクスチャの描画について
Twinmotion2022.1.2 での不透明度の描画
Twinmotion2022.2 Preview1 での不透明度の描画
その他
他に、個人的にありがたいと思った改善点です。
修正されたバグ:
TM-4944 – ジオメトリを再インポートすると、ペイントされた植栽が正しく復元されない場合がある。
TM-6595 – パストレーサーを使用した4K静止画をエクスポートするとクラッシュする。
TM-6898 – ファイルを再度開くと、スカイドームが適用されたメディアが「Empty」と表示される。
TM-6679 – 「オブジェクト階層を維持する」を選択して再同期すると、SketchUp ファイルからUVが欠落する。
リリースノートより抜粋
Twinmotionは非常に優れたソフトですが、使っていて気になる所も正直まだまだあります。こういった不具合がどんどん修正されて、安定して使えるようになっていくと嬉しいですね!