突然ですが、VR楽しいですよね!
リアルなスケールで仮想空間を体験できるというのは、空間デザイン系の仕事のプレゼンやスタディにとても価値のあることだと思います。
ただ、相手にすごく喜んでもらえることがある一方、あまりなじみがない人はコントローラーを上手く使えなかったり、チラつきや画質の悪さなどネガティブ要素の方が先に目についてしまったり、プレゼンがグダグダになってしまうことも・・・。せっかく便利で効果的なツールであるVR、できるだけシンプル・スムーズに見せるにはどうしたら良いんでしょう?
必ずそれがいいというわけではありませんが、自分の場合はTwinmotionでレンダリングした360度 静止画 or 動画 をOculus Goで見るという方法を使っています。事前にレンダリングしたものの方がリアルタイムよりもきれいに見せやすく、想定外のトラブルも起きにくいので、自分の用途には合っているのです。
本記事では、その際に使っているアプリケーションEZ360を紹介します。
Oculus Go
まず、私がおススメのハードウェアはOculus Goです。価格も安くシンプルで非常に使いやすい機種です。関連記事はこちら。
【Twinmotion】VRを始めよう!(Oculus Go編)
上の記事では内部ストレージを直接見る方法を紹介していますが、コンテンツ一覧が見づらかったりちょっと不便に思うことがあり、もっといい視聴サービス(アプリ)がないか・・・と調べ始めたのです。
サービスに求めること
- 第一に、きれいに見せられること(高解像度に対応、GUIデザインが良いこと)
- 第二に、操作が簡単であること(コントローラーフリーモードがある)
特に複数人で回し見するケースを考えると、誰かに見せて、自分がメニュー画面に戻して再生の準備をして、次の人に渡して・・・というのは中々やっていられません。
一度ゴーグルを外してもう一度見たときに、自動的にメニュー画面に戻っているのが理想です。
類似のサービスは結構沢山あるのですが、自分の要望をすべて満たしてくれるのは、オランダのサービスEZ360だけでした。
EZ360
EZ360では、360度画像や動画を一度アップロードし、クラウドストレージ経由で視聴することができます。そのため、複数台でコンテンツを同期させることも可能です。また、ネットワークに繋いでいなくても、一度ダウンロードしてしまえばオフラインでも使用可能です。(オフラインで使用可能というのは外出先のプレゼンに重要ですね!)
他の競合サービスと比較してEZ360をおススメする決め手は次の通り。
クオリティ面
- 5.7kまでの解像度に対応しており、VR映像が綺麗に見える
- UIのデザインがシンプルで洗練されている
操作面
- Gazeモード(コントローラーを使わず、目だけで操作する)が可能
- ゴーグルを外すとコンテンツ一覧の画面に戻ってくれるため、次の人にスムーズに見せやすい
コスト面
- 接続2台までの無料プラン(期間無制限)がある
しかし、不便な点もそれなりにあります。
不便な点
- 無料プランだと画面に透かしロゴがつく。 透かしロゴを消すためには一か月あたり21ドル/19ユーロ(約2,300円、2020.04.06現在)
- YouTube等と同様、動画のみで静止画に対応していない(2020.04.10現在)
- 重い動画だとダウンロードに結構時間がかかる
- 日本語サポートが無い
- ファイル名にも日本語(2バイト文字)は使えない
VR動画の書き出しはTwinmotionでもかなり計算負荷が高いため、静止画に対応していないのは特に不便と思われるかもしれません。しかし、FFmpegなどで静止画を動画に変換すればそこは何とかなります。
また、ファイル名に日本語が使えないのも不便なのですが、サムネイル画像が自由に変更できるので、サムネイルに日本語タイトルを入れて置くと分かりやすいかもしれません。
こんな風に見えます
メニュー画面の背景やロゴは差し替え可能。下の動画では視点を合わせて選択するgazeモードにしています。透かしロゴはちょうど目線ぐらいの高さにうっすら入っていて、見上げたりする分には気になりませんがインテリアのシーンとかだと超邪魔です。笑
GUIもスッキリしていて、良くないですか??
EZ360のおススメ設定は下記で紹介しています。
(他にいいアプリあるよ!という人はコメントやTwitterなどで教えてくださいね!)
以上.