【Twinmotion】植栽ペイントで密度を上げても木が増えない原因と対策

Twinmotion

Vegetation paint(植栽ペイント)でDensity(密度)を上げても木の本数が一定以上増えない、もっとワサワサ繁らせたいのに・・・と思ったことはないでしょうか。本記事ではその原因と対策を紹介します。

※ 本記事で使用しているTwinmotionのバージョンは2022.2.2です。

植栽ペイントの挙動

植栽ペイントでは、密度の合計が100%を超えると​本数が増えるのではなく、樹種の割合が変化するという少し分かりづらい挙動をします。

どういうことかというと・・・例えば下図のように​5種類の樹種を使用した場合、デフォルトの密度が30%なので、既に合計30×5=150%となっており100%を超えているため、これ以上密度を上げても全体の木の本数は変わりません。

全て密度30%の状態から一種類だけ100%に上げた場合、​その樹種の本数が増える代わりに他の樹種の本数が減るという挙動になります。​

でも、まだ木々の間に隙間があるのでもっと木を繁らせたい・・・と思うこともあると思います。下記で3種類の方法を紹介します。

もっと木を繁らせる方法

1. 樹齢を上げる

最も簡単な方法は、​設定 > 樹齢 の数値を上げて樹木一本一本を大きくすることです。
​デフォルトでは樹齢は50%となっているので、全ての樹齢を100%とすると下図のようになります。

メリット
  • 設定が簡単
  • 木同士が重ならない
デメリット
  • 樹齢を変化させると樹形も変化するので、見た目が結構変わってしまう
  • 大ぶりな木ばかりでやや単調になってしまう

余談ですが、密度合計100%以上に木の本数が増えない仕様になっているのは、樹齢が100%の状態で樹冠が不自然に重ならないように木の間隔を広めに確保しているのだと推測します。

2. 植栽ペイントをもう一つ作成する

次の方法は、植栽ペイントをもう一つ作成して同じ場所に重ねる方法です。
シーングラフで植栽ペイント以外のオブジェクトを選択してから、新規で植栽ペイントを作成します。

メリット
  • 2つの植栽ペイントで樹齢を変えたり、一方に低木を加えたり、表現の自由度が高い
デメリット
  • 植栽ペイントはコピーペーストが出来ないので、新規作成する手間がかかる
  • 衝突判定が無いので、木々が重なってしまう可能性がある
3. 低木を加える

ある樹種を増やすと他の樹種が減ると説明しましたが、Bushes(低木)を増やしてもTrees(樹木)が減ることはありません。低木を加えるのも見た目を向上させる有効な方法だと思います。

メリット
  • むき出しの地面を覆うことができる
  • 低木と中・高木が混在することで、実際の森に近い見た目を作ることができる

木を個別に編集したい場合

植栽ペイントは木を個別に編集することが出来ないので、もし見た目を思い通りに制御したい場合は、木を一本一本手で配置するのもアリだと思います。めんどくさいと思うかもしれませんが、木はリストからドラッグ&ドロップしなくてもクリックでも配置できるので、意外と簡単だったりします。

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以上.

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