【Twinmotion】2019で作ったシーンを2020.1で開く

Twinmotion

とうとう、待ちに待った新バージョンTwinmotion2020(バージョン2020.1)が発表されましたね!公式トレーラーなどで紹介されているように凄く魅力的なポイントが沢山あるのですが、以前のファイルを開いてみると「アレ?」となることもあります。バージョン移行でつまづかないために、個人的に気になった点をいくつか紹介します。

ケース1 : インテリアのシーン

これが元となるTwinmotion2019で作成したシーンです。

そしてこれが2020で読み込んだ直後のイメージです。

マテリアルについて

マテリアルプリセットが新しくなったため、プリセットを使用していた部分の見た目は多少変わります。一つ注意しなければならないのは、マテリアルが不自然に汚れていることがあるということです。新機能のGrungeが100%になってしまっていることがあるようです。これを0%に戻せばきれいになります。

照明が弱い

インテリアのシーンにとっては、これが一番の問題でしょう。なぜかIntensityの値が、2019で設定した時の約1/50になっています。(NeonマテリアルのGlowの値にも同様の現象が見られます。)これを元の値にもどしても、更にスライドバーをMax(10000lm)まで上げても大して明るくなりません。この現象は既に公式サポート等で何人かに報告されており、時間帯設定が日中だとlightが非常に暗くなり、夜になると(ある時間帯を境に)急に明るくなるようです。ちなみに、時間帯設定の場所はLocationの中に変更になっています。

運用回避策として、日中でも明るくするために、スライドバーではなく数値入力だと100万lmまで設定できるので、非常に高い値を入力すれば、2019と同様な画を作ることが出来ます。

パース補正が外れている

これはただ外れているだけなので、再びONにしてあげれば良いです。Camera > Parallerismです。2019ではPerspective correctionという名前でしたが、変わったようですね。

小物がちょっと変わっている

特に直すことはありませんが、実は2019からちょっとだけ変わっている!ということを知っておいても良いでしょう。

諸々調整して、このようになりました!ちょっと色味は変わっているものの、2019時と同等以上の仕上がりまで持っていけたと思います。

ケース2 : 外観のシーン

これが元となるTwinmotion2019で作成したシーンです。

そしてこれが2020で読み込んだ直後のイメージです。ずいぶん印象が変わりますね!パース補正が外れることや室内照明が消えていることは、先ほどの例と一緒です。

添景がよりリアルに!

人や植栽がリアルになることは、2020の大きな目玉の一つです。以前のシーンを読み込むと、自動的に置き換わっています。ただし、上図左の女性のように、急に空気イスを始めてしまう人もいるので、そういうのは直してあげましょう。笑

重すぎて動かない

Twinmotion2020は2019よりも性能がアップした分、より処理が重くなっています。特にポリゴン数が多くなりがちな外観のシーンでは「重すぎて操作画面が動かない!」となる人も多いのでは。Edit > Preferences > Quality で、LowかMediumまで落とすと操作が軽くなります。(操作画面の描画は簡易的になりますが、Exportでレンダリングした結果は変わりません。)

レンダリングが遅い(2020.03.16追記)

環境にもよりますが、レンダリング時間もかなり長くなっているようですね。 あるシーンで360度4Kパノラマ動画のレンダリングを試したところ、2019の時に2時間39分かかっていたものが2020.1では7時間16分、約3倍の時間がかかりました(Windows10, メモリ32GB, QuadroP2000)。レンダリングすると落ちてしまうという例もあるようですね・・・。

諸々調整して、このようになりました! 外観の方が、2020のクオリティアップが分かりやすいですね。特に人物がリアルになったことで近くにも置きやすくなったことには誰でもテンションが上がるはず!

まとめ

2019で作ったファイルを2020.1で開く上で気になった主なところは、「照明」「重さ」でした。あとはライティングの刷新によって全体の色味が変わってしまうこともありますが、その程度はPhotoshopでもどうにでもなります。それより何より、2020.1は色んな部分の向上が触っていて楽しいアップデートなので、どんどん使っていきましょう!

補足

まだリリースされたばかりなので、他にもバグはあると思います。不具合を見つけたらサポートサイトに報告(基本英語ですが)すれば、改善してもらえるかもしれません。

以上.

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